リンパ浮腫を発症したとき、
「なんでわたしだけ…」って、何度も思いました。
子宮頸がんの治療が終わって、すっかり日常に戻っていた頃に突然の診断。
後遺症でなる可能性があることは知っていたけど、数年何事もなく過ごせていたから、正直頭からは抜けていた。
頭では理解しても、心が追いつかなくて。
着たい服が着られない日々
医師から圧迫療法が必要だと言われて、毎日のように弾性ストッキングを履く生活が始まりました。
そのせいで、着たい服が選べなくなったのがつらかった。
特に夏。
ワンピースにサンダルを合わせたいのに、できない。
そんなある日、何も知らない友人に「暑いのに、なんでタイツ履いてるの?」と言われて、笑顔でごまかしたけれど、心の中ではずっと泣いていた。
わたしは何も悪くないのにって、誰にもぶつけられない悲しさがあって。
わかってほしい気持ちと、でも説明したくない気持ちが、ぐるぐるしていたのを覚えています。
あれから7年たって思うこと
あれから7年が経ちました。
今は、あの頃のように毎日落ち込むことはなくなりました。
「慣れ」って、本当にすごい。
もちろん、むくみがなくなったわけではありません。
でも、日々のケアも生活の一部になって、「それが当たり前」になったように思います。
もともとパンツスタイルが多かったのも、気持ちの負担を軽くしてくれていたのかもしれません。
自分なりの対処法や選択肢を見つけていく中で、「わたしなりの快適さ」を少しずつ取り戻せた気がします。
これからも、無理せず付き合っていく
リンパ浮腫が「完全になくなる」ことは、悲しいけど、きっとありません。
だけど、必要以上に悲しんだり、無理をして隠したりすることは、もうやめました。
今はただ、自分の身体と、静かに、やさしく向き合っていきたい。
「うまく付き合っていくしかない」なんて、ちょっと冷たく聞こえるかもしれないけれど、それはきっと、前よりも自分を大切にしている証拠。
「仕方ない」じゃなくて、「こうしていこう」と思えるようになったのが、わたしにとっては大きな変化でした。
できないことより、できることを見つけていく方が、ちょっとだけ心が軽くなります。
無理せず、ゆっくり。
そんなふうに、今日も少しずつ歩いています。
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